2019年入選作品 / 過去の入賞作品

このたびは、当協会主催の鎌倉プロモーションフォトコンテスト2019 ~あっぱれ鎌倉~にご応募いただきまして誠にありがとうございました。
全応募作品1081点の中から厳選なる審査の結果、次の作品が入選されました。
皆様ご応募ありがとうございました。

鎌倉プロモーションフォトコンテスト 2019年 入選作品

グランプリ

耐える

『耐える』
田村 拓也
(審査員からのコメント)
雪の降る日に望遠レンズを使って鎌倉大仏の顔を撮りたい。作者の強い狙いがそのまま作品に現れました。カメラの色温度設定を低くしたか、プリント時の選択かはわかりませんが、全体をシアンの色味にしたのも冷たい空気感が表現されています。

鎌倉市長賞

明ける七里ガ浜

『明ける七里ガ浜』
沢田俊幸
(審査員からのコメント)
海から撮ったのだろうか?岸壁の上を走る江ノ電の車両と数台の車、背後に段々と連なる家並みが、斜光に照らされてオレンジ色に輝いている。箱庭のようなおもちゃのような可愛い作品になりました。

鎌倉商工会議所会頭賞

散華

『散華』
沖山博
(審査員からのコメント)
散華の瞬間、僧侶の右手に注目。なんといってもシャッターチャンスの素晴らしさです。僧侶と投げた花びらとに陽光が当たり、背景が黒く落ちたことによって、狙いが際立ちました。使用したレンズの的確な焦点距離の長さも含め、作者の写真技術が際立っている。

鎌倉市観光協会会長賞

奉納の舞

『奉納の舞』
酒井俊也
(審査員からのコメント)
鶴岡八幡宮舞殿の間から、本殿の階段を上る参拝客の後姿を撮った。普段見慣れた光景だが、斬新なアングルの切り取り方によって全てが舞台の出来事のような、異次元が一つになったような不思議に面白い写真になった。

鎌倉市商店街連合会会長賞

ウンタッタウンタッタ

『ウンタッタウンタッタ』
宇野富紀子
(審査員からのコメント)
鎌倉駅の正面に向かって若者二人がジャンプした瞬間だろうが、空中に浮かんだようにも見える。若々しい軽快な面白さを感じて選んだ。実際の出来事か合成か判然としないところがかえって魅力的だ。

観光賞

二の矢へ猛進

『二の矢へ猛進』
牧之内 貞治
(審査員からのコメント)
いつもの流鏑馬の写真は矢を射る瞬間を狙うことが多い。この作者は違って、射手の顔、姿を正面から撮った。射手の緊迫した表情、仕草を撮ることにより、流鏑馬の説明写真に終わらない人間味がプラスされた。写真の魅力がよく現れた作品。

スマホ賞

パワー注入

『パワー注入』
小林 アユミ
(審査員からのコメント)
アイデア抜群!金剛力士の右手と自身(?)の左手を合わせ鏡のように向き合わせた。ユーモアと力強さと、そして何より作者の暖かい人間味が表現された大好きな写真。

入選

シーグラス
『シーグラス』
春の鶴岡八幡宮
『春の鶴岡八幡宮』
賑わいの向こう側
『賑わいの向こう側』
河野 沙織
(審査員からのコメント)解説を読まずに写真だけ見て女性の足元かなと思った。砂浜に流れついた貝殻や小石の数々。柔らかい光とともに、身近なものに目を向けた優しくて可愛いセンスに拍手。
関根 克義
(審査員からのコメント)満開の桜花並木に囲まれて晴れやかにも感じられる神殿。そのものズバリの写真ですが、待ちに待った作者の心持ちが伝わる作品です。
塩谷 憲司
(審査員からのコメント)紫陽花は鎌倉らしい特徴を感じる被写体の一つです。しかし、難しい被写体の一つでもあります。まず、花そのものに注目するのか、花のある風景にするのかで、狙いは違います。何よりも光が味方する幸運も必要です。木漏れ陽が作用して紫陽花の花びらの模様が綺麗に撮れました。
時
『時』
雲の上に咲く華
『雲の上に咲く華』
遠ざかる音
『遠ざかる音』
佐久間 芳之
(審査員からのコメント)これは作者がよく知っているポイントなのだろうか?空と雲と舟と波と鴎と砂浜、これだけたくさんの要素が絶妙のバランスで配置されました。何よりも光によるドラマが美しい世界を作り上げました。
秋元 拓也
(審査員からのコメント)花火鑑賞で一番悩まされるのは煙です。この写真はその煙の停滞を上手く利用して撮りました。画面下に街の灯りを入れ込んだのも成功です。光のタテ軸ヨコ軸の上に一旦途切れた花火が大きく咲きました。その場にいるドラマが生まれましたよ。
西澤 優治
(審査員からのコメント)夜の走り去る江ノ電を真正面から撮った。なんの変哲もない写真だが、信号の光に反射する電線、車内の明るさ、鉄路の光、そして右上の信号のハレーション、全ての要素が集まってこの時の空気が写りましたね。
汐まつり
『汐まつり』
波しぶき
『波しぶき』
ピンクリボンの神戸川河口
『ピンクリボンの神戸川河口』
岩永 憲明
(審査員からのコメント)砂浜での海の神事が作者の狙い通りに撮れました。大漁旗を手前に大きく入れ込んだことで、奥行きが表現されました。さらに細かく注目すると奥行き以外に何が見えるのだろうか。神事の進行につれて、観ている自分、他の観客、光、風、その場に参加している人たちの表情、何よりもその瞬間ごとの自身の感想が写真になるのです。
甘田 裕一
(審査員からのコメント)稲村ガ崎の岩壁に打ち寄せ、砕け散る波。言葉にすれば、これだけのことなのに、何故か不思議な魅力に溢れてる。現代アートに通じるコンセプチュアルな表現に見える。人影がないから砕け散る波の音だけをイメージしてしまう。
東 ミホ
(審査員からのコメント)「うわあ〜、綺麗」、思わず声が出てしまいそうな風景です。絶妙なグラデーションの、均衡を崩すような位置に配された砂浜の形。まるで何かのトリック書き割りを見たような感激でした。
寒いのに元気だね
『寒いのに元気だね』
色とりどり
『色とりどり』
異国の友も驚愕 七里ヶ浜トワイライト
『異国の友も驚愕 七里ヶ浜トワイライト』
須藤 武美
(審査員からのコメント)海面にきらめく陽光のちょうど中央に鴎が群れひしめいている。それを、後ろ手に組んだ子供が大人みたいな格好でまるで落ち着いて眺めているようだ。可愛いだけではない、なんとも不思議な一瞬がうまれました。
山内 明徳
(審査員からのコメント)作者の狙いがよく伝わります。破魔矢を持つ女性の手がこのように同じ角度で並ぶのは偶然だろうか。次に同じような光景に出会ったら、ISO感度を上げて、ブレないようにしてからレンズの絞りを入れ、被写界深度を深く撮った写真に挑戦してください。
小林 好孝
(審査員からのコメント)江ノ島と富士山と稲村ガ崎、鎌倉でなければ撮れない光景です。女性と子供が水平線を見つめている。夕焼けの光のグラデーションが素晴らしく美しい。まさに作者の狙い通り絵のような写真になりました。
静かに観る人舞う人
『静かに観る人舞う人』
斜陽
『斜陽』
神楽の湯煙り
『神楽の湯煙り』
竹氏 宏和
(審査員からのコメント)鶴岡八幡宮の舞殿を撮影。舞っている動きの華麗な瞬間を狙い、見物する人々の顔も同時に見える少し高い位置から撮りました。狙い通りの写真ですが、画面正面上部の見物客の顔まで見えるアングルだとなお狙いが明確になったと思う。
木村 篤史
(審査員からのコメント)この太陽光線が山門の彫刻に当たる時間帯をご存知だったのか、それともたまたま出会ったのか?アングルの設定や自分の立ち位置の的確さから想像すると、この場所にこの瞬間が訪れることを良く知ってるように思われる。写真的センスに優れた作品です。
稲谷 友良
(審査員からのコメント)神事を写真に撮る、というのはその神事を説明するだけでは写真にならない。神事の次第を熟知した上で、シャッターチャンス、アングルを予測し、ふさわしいポイントで待つ、がよい写真を撮るコツです。正面で狙うのはまず基本ですね。
雨の日のお参り
『雨の日のお参り』
虹の生まれるところ
『虹の生まれるところ』
思ひを馳せる
『思ひを馳せる』
小林 麻由子
(審査員からのコメント)落ち葉の朱色をテーマにした綺麗な作品です。ベースにした背後の自然光をシアン系になるように考え、山門の仁王像を照明した光と落ち葉と正面の傘をオレンジ色系にまとめた色彩感覚の冴えを感じます。
福島 七重
(審査員からのコメント)こんな瞬間が良く撮れましたね。まるでサーファーと虹が繋がっているようです。これを撮影したときの「ヤッタァー!」の声が聞こえるようです。砕けた白い波がサーファーの登場感を強めた印象に残る写真です。
福井 春紀
(審査員からのコメント)とても印象的な作品です。画面中央の傘が強い効果を生みました。周囲の緑の中にあって、傘の色味の選択も素晴らしい。自然の中の作為が効果的に作用した優れた写真です。

総評

今年の応募点数は1081点で昨年よりも32点増えています。
なるべく多くの人が注目してこの公募展が鎌倉の魅力を再発見する一つのきっかけになればと願っています。
今年は例年にも増して魅力ある作品が集まりました。

鎌倉らしい写真といっても、誰もが思い描く鎌倉の説明、解説では写真に撮る甲斐がない、ですね。ではどうするか?
シャッターを切る前に言葉で説明しにくいものを想像してください。
その時の光、風、匂い、時間、音、味、記憶、、。これらに共通するものは?
そうです。目に見えないものばかりです。

写真を撮る時に心掛ける大事なことは、その場で目に見えないものを想像することです。リアルタイムに。
説明ではないあなただけの独自の世界を印象的な写真に定着する一つの方法です。

今年の経験を生かしてまた挑戦し、来年も応募してください。そして多くの人を感激させる写真を見せてください。

十文字 美信

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