2022年入選作品 / 入賞作品

このたびは、当協会主催の鎌倉プロモーションフォトコンテスト2022~いざ、鎌倉~にご応募いただきまして誠にありがとうございました。
全応募作品1,564点の中から厳選なる審査の結果、次の作品が入選されました。皆様ご応募ありがとうございました。

鎌倉プロモーションフォトコンテスト 2022年 入選/入賞作品

グランプリ

『初月の出』

『初月の出』
撮影者:Alexander O. Smith 撮影地:稲村ガ崎公園
(撮影者のコメント)
稲村ガ崎公園で初日の出の写真を撮ろうと思ったら、三日月が早くも上がっていて、とても綺麗でした。ウミウも入る角度から撮るのに、左手で柵につかみながら右手片手で撮りました。
(審査員からのコメント)
「絵のような写真」は決して褒め言葉ではないが、ここまで美の条件が揃い、尚且つその場の冷たい空気まで感じられると、圧倒的な美しさに言葉を忘れる。そのまま軸装したくなるくらい感動的だ。

鎌倉市長賞

朝の光

『朝の光』
撮影者:大久保 嘉太郎 撮影地:鶴岡八幡宮
(撮影者のコメント)
早朝の鶴岡八幡宮。菊が美しく配された花手水に朝の光が差し込み、時が止まったかのような美しい時間でした。
(審査員からのコメント)
手水鉢の水面が竹に反射し背景の暗部に鋭い直線を意識させる。落ちた水滴の跳ね返りと今まさに流れ落ちた水の透明感が清々しい。作者は写真の良さをよく理解されている。

鎌倉商工会議所会頭賞

初雪の朝アサ

『初雪の朝』
撮影者:石関 勝敏 撮影地:鶴岡八幡宮
(撮影者のコメント)
令和四年初雪の残雪を撮る為に早朝から八幡宮に出掛けた。滅多に観られない光景の残雪の雪搔き清掃作業の様子を撮る事が出来た。
(審査員からのコメント)
屋根に残った雪と残雪を雪かきしてる仕草が、静寂と対比をなして動きを感じる。舞台の大きさ、小さな人物との対比も面白い。それら全てを美しい朝の光と凛とした空気が包んでいる。

鎌倉市商店街連合会会長賞

浜のかくれんぼ

『浜のかくれんぼ』
撮影者:後藤 文義 撮影地:小動漁港
(撮影者のコメント)
ワカメの天日干し作業が進むと、作業者の表情・しぐさが隠れ、白い長靴と黒いワカメの影模様が、別の想像を誘い出しました。
(審査員からのコメント)
初めは長靴とズボンもワカメと一緒に干してあるのかと思った。作業している人のディテールが見えない故に写真を見る人の想像が膨らんでくる。砂に落ちたワカメの縞模様に気づいた感性はとてもよい。

鎌倉市観光協会会長賞

サンセット・トレイン

『サンセット・トレイン』
撮影者:井上 貴子 撮影地:鎌倉高校前駅
(撮影者のコメント)
沈む夕日を撮ろうとカメラを構えていたら後ろから江ノ電の近づく音が。カメラの設定そのままでとっさにシャッターを切りました。結果は、バラ色の夕日に照らされ西へ向かって走る電車という一枚になりました。
(審査員からのコメント)
ピントを水平線に置いたまま撮影したのが幸い。江ノ電が日常の電車の印象を突き抜けて、まるで抽象的な物体に昇華した。夕日のオレンジ色のグラデーションと深い海の藍色が潔い写真になった。

観光賞

鎌倉武士

『鎌倉武士』
撮影者:浅井誠章 撮影地:ケンタッキーフライドチキン鎌倉店
(撮影者のコメント)
去年に続いて今年も入賞。本当にありがたいです。コンテスト前の追い込みの帰りに何気なく撮ったお店の写真が入選したのに驚きました。鎌倉武士のおじさんに出会えて本当に良かった。鎌倉でぜひとも寄ってほしい。
(審査員からのコメント)
近づいて撮ったので、ケンタッキーおじさんとわからないくらい。兜の間から覗く表情が不気味に険しくも見える。本当にこんな鎌倉武将がいてもおかしくないと思わせるユーモア写真。

スマホ賞

隠れた大仏さま

『隠れた大仏さま』
撮影者:澤田太郎 撮影地:鎌倉大仏殿高徳院
(撮影者のコメント)
入場券の大仏さまの写真を鎌倉大仏殿高徳院の景色の位置と合わせて撮影しました。鎌倉の名所である大仏さまをユニークな形で撮影してみました。
(審査員からのコメント)
参拝券の画像サイズを実際の大仏に合わせて撮った。よくある遊びだけど、赤いマニキュアからチケットを持つ女性の楽しそうな顔まで想像できる。スマホで撮った軽さがいいね。

入選

横須賀線 紅葉流し

『横須賀線 紅葉流し』

撮影者:田口 禎児 撮影地: 円覚寺

(撮影者のコメント)
逆光で輝く円覚寺山門と横須賀線を組み合わせてシャッタースピード1/15で流し撮り。

(審査員からのコメント)
作者は写真をよく知ってるね。逆光で撮ることによって紅葉が赤く輝くと同時に、なんといっても横須賀線の車両に紅葉の色が照り映えて美しい。ここまで完璧な流し撮りをモノにするには相当な努力があったと思う。

ちょっと待て

『ちょっと待て』

撮影者:沖山 博 撮影地: 本覚寺

(撮影者のコメント)
仁王様の形相に、虫も覚悟して門を通ります。 ※格子の隙間から、格子にふれないように撮影しています。

(審査員からのコメント)
金剛力士像か、ギョロリと眼を剥いた顔が恐ろしくもあり、どこかひょうきんにも見える。右手に下げてるのは札かと思ったら防虫剤かな。いつのまにか滑稽味を身につけた像に変身させた作者の視点を評価。

夏だ飛び出せ

『夏だ飛び出せ』

撮影者:三井田 ひろみ 撮影地: 建長寺

(撮影者のコメント)
とても暑い夏の日の朝、建長寺を参拝中のこと。法堂の横でピンクの大きな蓮を見つけました。中を覗いてみると蜂が蜜を懸命に吸ってる姿が。蓮の花に仏教の教えを,蜂に力強い生命力を感じてたその瞬間、飛び出してきた蜂。慌ててシャッターを押した1枚です。

(審査員からのコメント)
狙って撮ったのか偶然取れたのかわかりませんが、蜂の急いでいる姿が可愛い。蓮の花の色彩が美しくおおらかに見える。花頭窓が見えるせいか、命に対する仏教の教えも浮かんでくる。

令和の踊り除災

『令和の踊り除災』

撮影者:牧之内 貞治 撮影地: 若宮大路

(撮影者のコメント)
約800年の時を経て、疫病退散を祈る3密回避の街まつり、新様式の「鎌倉四鏡祭」が開催された。4種のサイレントフェスと共に練り踊る令和のコロナ退散儀式を粉雪舞う若宮大路で撮影しました。いざ、鎌倉です。

(審査員からのコメント)
コロナ退散の願いを込めて、鎌倉時代の四鏡祭を復活させたと聞く。写真に写る女性たちは踊っているのだろうか、現代風の着こなしが呪術的と言えるかも。カラリとしない湿った空気感がいいね。

雪の悟りの窓

『雪の悟りの窓』

撮影者:吉川 亜紀 撮影地: 明月院

(撮影者のコメント)
雪の日の明月院。とても綺麗でした。

(審査員からのコメント)
毎年応募作に見られる明月院の円窓だが、これは雪明かりの反射が畳に映り、外の雪景色も美しい。チラチラ落ちて来る手前の雪が部屋の暗部にまだらのアクセントを作りだして見る者を飽きさせない。

参進

『参進』

撮影者:岩永 憲明 撮影地: 鶴岡八幡宮

(撮影者のコメント)
鶴岡八幡宮の例大祭の一場面です。大石段を神職の行列が登って行きます。大石段の横線と神職が階段を登って行く縦線の対比、神職の着物の色彩が神秘的と感じました。

(審査員からのコメント)
石段の水平列と登っていく神職の縦の行列。長い焦点距離で見たフレーミングが無駄を省いた作者の狙いとしてストレートに伝わります。石段のモノトーンのまだら模様に衣装の原色が映えて美しい。

仕事はじめ 鍛錬

『仕事はじめ 鍛錬』

撮影者:出島 宏一 撮影地: 正宗工芸美術製作所

(撮影者のコメント)
1月4日、刀鍛冶の仕事始めは玉鋼をつぶして刀の材料をつくります。1年の平穏と仕事の成功をお祈りします。

(審査員からのコメント)
刀鍛冶の工房で玉鋼を打つ。金槌を打ち下ろす腕の緊張感、飛び散る火花、正面を向いた刀工の表情、鍛錬場の張り詰めた空気。見どころ満載だね。次のチャンスがあるなら、一つの見どころに特化して見つめてみよう。

鎌倉の朝

『鎌倉の朝』

撮影者:山内 明徳 撮影地: 鶴岡八幡宮

(撮影者のコメント)
令和四年初雪の残雪を撮る為に早朝から八幡宮に出掛けた。滅多に観られない光景の残雪の雪搔き清掃作業の様子を撮る事が出来た。

(審査員からのコメント)
望遠レンズを使って画面手前に大きく鳥居を配し、満開の桜の列、電車にバス、正面奥には水平線まで見える。まあ贅沢な写真ですね。これが鎌倉だあ、と叫んでるような写真です。

おばあちゃんはカメラ女子

『おばあちゃんはカメラ女子』

撮影者:大久保 玲子 撮影地: 鎌倉大仏殿高徳院

(撮影者のコメント)
おばあちゃんが杖をおじいちゃんに預け大仏さまを縦撮り横撮りしている所と横で学生さんが大仏さまの姿を真似て撮ってもらっているところが同じフレームの中で撮影出来たのが良かったと思いました

(審査員からのコメント)
大仏を撮りながら、像に執着せずに見物客に着目したのが良かった。老婆の夢中になってる感動がそのまま伝わってくる。おじいさんの立ち姿、学生さんの真似っこ座禅、心掛けのよろしい人にだけ偶然は時としてドラマを運んできます。

風に吹かれて

『風に吹かれて』

撮影者:市川 幸子 撮影地: 鶴岡八幡宮

(撮影者のコメント)
七夕飾りが風に吹かれて流されたので本殿をバックにして撮りました。

(審査員からのコメント)
青竹に付けられた七夕飾りが風に流れて美しい。さまざまな飾りがそれぞれの形を作り出す。撮影者の意識で大事なことは、飾りの形に目を奪われずに、形を作り出す風に思いを寄せるのだ。さらに飛躍すると思うよ。

針供養

『針供養』

撮影者:足立 尚史 撮影地: 荏柄天神社

(撮影者のコメント)
2月10日荏柄天神社針供養の日、長年つかいこんだ針を大きな豆腐に差し供養をします。

(審査員からのコメント)
豆腐に針を刺す指先は、長年の熟練者を想像させる。豆腐に針を刺した時のなんとも頼りない手応えを、キリッとした指付きが補って潔い。針供養に立ち会ってみたくなるような臨場感に溢れてる。

春爛漫

『春爛漫』

撮影者:早野 未明 撮影地: 建長寺

(撮影者のコメント)
建長寺山門前の桜並木が、ちょうど満開を迎える時に訪れることができました。運がよかったと思います。桜並木の中から、山門にかかる扁額がのぞけるところを見つけ、写真に収めました。

(審査員からのコメント)
タイトルどおりまさに「春爛漫」だね。建長寺山門の大扁額「建長興国禅寺」が満開の桜花に囲まれて、喜び笑っているようにも見える。それはそのまま、撮影者の喜びでもあるのです。素直な気持ちがストレートに現れた作品だね。

インスタグラマー女子さんこんにちは

『インスタグラマー女子さんこんにちは』

撮影者:小川 文男 撮影地: 鎌倉高校前駅

(撮影者のコメント)
友人の女性が鎌倉まで写真を撮りに来たいというので、一緒に撮り歩いた日の一枚です。 彼女が海岸側から江ノ電の隙間の私を、私が江ノ電の隙間から彼女を、お互いに撮ってみようということになって試してみました。

(審査員からのコメント)
最後まで賞の候補に残りました。江ノ電の隙間から撮りあったアイデアが秀逸。水面の輝きと風にはためいた彼女のスカートの裾が、海の香りを運んで来るようだ。ガラスに映って二人になった贅沢もいいね。

オリンピックがやってきた!

『オリンピックがやってきた!』

撮影者:森﨑 清光 撮影地: 七里ヶ浜

(撮影者のコメント)
海沿いの道のいつもの渋滞。この日は遠くに巡視艇。いつもと違う僕らの海。オリンピックがやってきた!

(審査員からのコメント)
オリンピックとは知らなかった。レースのスタートだろうか、一列に並んだヨットの帆が揃って美しい。渋滞のせいか、路上にバイクを止めてお兄さんが見てるのがいいね。この写真の作者もきっとこんなふうに見ていたのだと思う。

海街で生きる

『海街で生きる』

撮影者:佐久間 芳之 撮影地: 腰越漁港

(撮影者のコメント)
毛嵐の中を、今日も静かに日の出を背に漁に出ていく光景が力強くかつ美しく、そしてどことなく郷愁があり、フレームに収めた。

(審査員からのコメント)
海面を流れる霧が、前夜の冷えた空気を想像させる。朝日を背景に漁に出る姿は文句なしで美しい。狙い通りに撮れる作者の腕前は見事です。

みんな待ってるよ、鎌倉花火

『みんな待ってるよ、鎌倉花火』

撮影者:田中 純子 撮影地: 由比ヶ浜海岸

(撮影者のコメント)
毎年7月に開催される鎌倉花火大会。この日は朝から街中がそわそわワクワク。発数は決して多くないですが、潮風に吹かれながら、打ち上がる花火一発一発をじっくり堪能できる、市民の一大イベント鎌倉花火大会。この写真は2019年のもの。鎌倉花火大会はもう2年、開催中止となっています。コロナに打ち勝ち、またみんなで海上の花火を見れる日を、鎌倉市民一同心静かに待っております。

(審査員からのコメント)
そうだよね、花火大会が中止になって早2年。私も再開の願いを込めて選びました。シルエットながら、鑑賞する人々も同時に写すことで、場の雰囲気が想像できますね。海面をボッと明るく染める花火の美しさが写ってる。

冬の日

『冬の日』

撮影者:後藤 成子 撮影地: 長谷寺

(撮影者のコメント)
珍しく雪が降った日、在宅勤務の昼休みに、カメラを持って長谷寺へ。降り始めた雪が四天王様につもり、静けさがより増しているようでした。

(審査員からのコメント)
持国天像であろうか、であれば手にした刀に雪が降り積り、冷たく輝いているようにも見える。音もなく落ちる雪が静寂を強調し、天像の気迫を際立たせる。

左右対称

『左右対称』

撮影者:新井 歩 撮影地: 今小路踏切

(撮影者のコメント)
自宅近くのいつも通る踏切なのですが、時間帯によっては、ホームを挟んで左右に2台のNEXがキレイに並んでいるのを見かけました。

(審査員からのコメント)
そうなんですよ、何ということはない普段の鎌倉駅の光景なのに、この視点から見るといつもより魅力的だ。気づいた作者の感性とシャッターチャンス、フレーミングなど写真に対する力量の確かさが作品を異次元に誘ってる。

総評

 未だコロナ禍も収まらず、外出も制限されるなか今年は1564点の応募数がありました。フォトコンテストの主催者、関係者一同心から喜んでいます。
 しかも今年は数が多いだけでなく、例年以上にレベルが高く、表現の領域が広くて審査員泣かせでした。いかにも鎌倉らしい光景だけでなく、自分だけの鎌倉を発見しようと努力した写真も数多く見受けられましたよ。審査委員長としては嬉しい悲鳴です。入選作品それぞれについては簡単ですが、感想を評にしましたので今後の参考にしてください。
 4月からは大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK)も始まったので、より一層鎌倉に関心がもたれた結果かもしれませんね。日本の歴史上武家が初めてクローズアップされた時代に関わる寺院や遺跡物もたくさんあります。四季を感じさせる風景、折々の催し物に集う人々など、少しだけ注意すれば鎌倉の被写体は豊富です。これからも写真を撮ることで新しい鎌倉の魅力を皆さんと一緒に発信していきましょう。

十文字 美信

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