2026年入賞作品 / 入選作品

このたびは、当協会主催の鎌倉プロモーションフォトコンテスト2026 ~まるごと鎌倉~ にご応募いただきまして誠にありがとうございました。
全応募作品923点の中から厳選なる審査の結果、次の作品が選ばれました。皆様ご応募ありがとうございました。

鎌倉プロモーションフォトコンテスト 2026年 入賞/入選作品

最優秀賞

Zaimokuza Beach

『Zaimokuza Beach』

撮影者
楳垣 幸子
場所
材木座海岸
撮影者のコメント
8月の暑い日、ビーチチェアでくつろぐ男性とサーフボードを持って歩く二人の男性…その対比が面白く、思わずシャッターを切りました。
審査委員長からのコメント
夏の海水浴場ビーチであればよく目にする格別変わった風景ではない。くつろぐ男性の前を長いサーフボードが横切っていく。どこにでもある光景の一つだが、だからこそ誰もが写真を見た瞬間思わずニヤリと頷くような一種のユーモアがある。真夏のトップライトの光と目には見えない心地良い風を感じさせる。

鎌倉市長賞

春爛漫

『春爛漫』

撮影者
吉村 通
場所
鶴岡八幡宮 段葛
撮影者のコメント
八幡さまの二の鳥居、満開の桜から少しだけみえました。
審査委員長からのコメント
画面いっぱい桜の花で満たされている。その微かな隙間から八幡宮の鳥居の朱色が覗いて見える。鳥居の形も大きさも具体的なことは何一つわからない。それゆえに、だからこそ満開なんですね。桜が主役だけど、ほんのちょっと見える鳥居の存在感も凄いね。

鎌倉商工会議所会頭賞

再会の火花を願って

『再会の火花を願って』

撮影者
志賀 美和
場所
由比ヶ浜海岸(鎌倉花火大会)
撮影者のコメント
2024年、由比ヶ浜の夜空を彩った圧巻の水中花火。法被をまとい、海に浸かりながら夢中で花火を見つめるこどもの後ろ姿から、感動や興奮が伝わってきます。2025年の中止は寂しかったけれど、この輝きをもう一度。今年こそは再び花火が打ち上がり、鎌倉が最高の盛り上がりを見せることを心から願っています。
審査委員長からのコメント
カッコいいね!タイトルは再開じゃなくて再会、花火じゃなくて火花。タイトルにも撮影者の気持ちが現れているではないですか。花火の開いた光の華が水面に映り込んで幻想的だ。子供の構えた足、背中に見える「祭」の一文字がキリリと画面を引き締めている。

鎌倉市商店街連合会会長賞

楽しい下校道

『楽しい下校道』

撮影者
榎原 等
場所
鶴岡八幡宮 段葛
撮影者のコメント
鶴岡八幡宮の参道・段葛の桜が見頃を終えた頃、下校途中の少女が 舞い散る花弁や蕊を御猪口状態にしたそれぞれの傘で受け止めながらの楽しい下校風景。
審査委員長からのコメント
段葛の桜が終わり、参道の両端にはまだ花びらが落ちたまま。桜の枝で雨でもひどくは濡れないね。傘をお猪口にして、落ちてくる桜の花びらや花弁を傘で受け止める。子供は自由でいいなあ、思ったことを素直に実行してる。

鎌倉市観光協会会長賞

赤い龍

『赤い龍』

撮影者
中澤 民子
場所
建長寺
撮影者のコメント
天井に浮き出た龍、赤いライトで浮き上がる。
審査委員長からのコメント
建長寺法堂の小泉淳作先生が描いた天井画。赤いライトは寺のライトアップの影響だろうか、柱ギリギリの場所からカメラを天井向きにして撮った。ノーファインダーの世界感を思わせるがどうだろうか。計算ではない面白さが窺える。

観光賞

どぉーだ!

『どぉーだ!』

撮影者
関根 克義
場所
腰越漁港(船祝い)
撮影者のコメント
腰越漁港の船祝いに先立って行われる、相州神童太鼓の演奏。力強い太鼓の演奏で会場も一気に盛り上がります。中でも大太鼓奏者の鬼の形相パフォーマンスは圧巻です。
審査委員長からのコメント
腰越漁港の船祝い。この写真はなんといっても奏者の男性のキリリとした表情がすべてです。全身を写さなくても表情だけで、ダイナミックなこの場の情景が伝わります。写真を見ているうちに勇壮な太鼓の音まで聞こえてきます。

日本遺産賞
    (キヤノンマーケティングジャパン株式会社様選出)

雨にも負けず

『雨にも負けず』

撮影者
石関 勝敏
場所
鶴岡八幡宮
撮影者のコメント
本殿での儀式を終え、雨の中降壇する容姿を撮る
審査委員長からのコメント
雨に濡れた階段を儀式を終えたであろう二人が登って来る。コメントには降壇とあるが、こちらに向かって来ると見た方が動作が生きる。濡れた階段が光り、二人の動きが影のように映る。余分な要素を削ぎ落としたハイレベルな表現だね。

鎌倉郵便局長賞

イエロースマイル

『イエロースマイル』

撮影者
酒井 俊也
場所
鶴岡八幡宮
撮影者のコメント
鮮やかな銀杏を背景にした狛犬が笑っているように見えました。 見ているこちらも笑顔にさせてもらいました。
審査委員長からのコメント
コメントに書いてあるように、普段は厳しく見える狛犬が、まるで笑っているように見える。銀杏の葉の鮮やかな黄色が石像の硬い質感と対照的に陽気な雰囲気を作り上げている。画面右には大勢の参拝客が楽しそうに並んでいるのもスマイル感に一役買っている。

入選

ぼんぼり灯るかな

『ぼんぼり灯るかな』

撮影者
山田 翔子
場所
鶴岡八幡宮(ぼんぼり祭)
(撮影者のコメント)
生まれ育った鎌倉が大好き、いつも明るく活発な六歳の娘。 今年もぼんぼり祭に出かけました。 あかりの灯る、厳かで貴重な瞬間を、興味深そうに見つめているところです。
(審査委員長からのコメント)
この写真はなんといっても子供さんの顔がすべてを語ってます。興味津々で真剣な様子をいいシャッターチャンスで捉えました。巫女さんの手つきを覗き込む様子は愛情に包まれています。大事に大事にしてる様子がこの写真だけでもわかります。
狙い、放つ

『狙い、放つ』

撮影者
猪又 淳一
場所
鶴岡八幡宮(鎌倉まつり)
(撮影者のコメント)
流鏑馬は射手も馬も素敵で好きな被写体です。
(審査委員長からのコメント)
最小の要素でありながら、疾走感を写しました。通常の流鏑馬写真であれば、正面あるいは横から撮るでしょうが、射手の後ろから狙ったことで、目の前を通り過ぎる一瞬の速さが写りました。
右向け〜右

『右向け〜右』

撮影者
保科 幸代
場所
佐助稲荷神社
(撮影者のコメント)
まるで練習したような狐の整列が印象的でした。
(審査委員長からのコメント)
佐助稲荷かな?こうしてみると狐が整列して何かの順番待ってるように見える。ただそれだけでなく、手前に三体の狐のボケを入れたことで、遠近感や距離感を感じさせて、ただの狐じゃないぜ感さえもプラスしてる。
裏

『裏』

撮影者
三林 香一朗
場所
鎌倉大仏殿高徳院
(撮影者のコメント)
表からは決して見えない、鎌倉大仏の「背中」からの視点。 観光地として知られる鎌倉の象徴を、あえて裏側から捉えることで、日常の喧騒を離れた静けさと、長い時を見守ってきた存在感を表現しました。 空へと立ち上る雲が仏の輪郭と重なり、信仰と自然が溶け合う瞬間に、鎌倉という土地が持つ神聖さと奥行きを感じています。
(審査委員長からのコメント)
コメントに全てが表現されていますね。今でも大仏の体内に入れるのかわかりませんが、背中もまた魅力的なんです。コメントにあるように空と薄く流れる雲がなにやら気配を感じさせます。
紫陽花をかすめて走る

『紫陽花をかすめて走る』

撮影者
杉山 秀利
場所
長谷駅周辺
(撮影者のコメント)
線路沿いの美しい紫陽花。管理されている方に心から感謝いたします。
(審査委員長からのコメント)
これも鎌倉ならではの光景です。江ノ電と紫陽花ですが、私は画面右の赤い郵便ポストにも魅かれました。こういうものがいつまでも残ってくれたら風景に味が加わるのだけど。
池の秋

『池の秋』

撮影者
児玉 真理
場所
鶴岡八幡宮
(撮影者のコメント)
鎌倉八幡宮の中の柳原神池に泳ぐ鯉とカルガモと落ち葉に秋を感じました。
(審査委員長からのコメント)
まるで合成したように不思議な現実離れな出会いを感じました。池のブルーは空が映り込んでいるのでしょうか。鯉も鴨も落ち葉もすべて空に浮かんでいるようにすら見えます。
稲村の空に

『稲村の空に』

撮影者
山内 明徳
場所
稲村ヶ崎
(撮影者のコメント)
稲村ヶ崎から見える天の川を狙いに行きました。強風のおかげで素敵な星空でしたが、波がすごくて撮影の間じっと固まって座ってました。雲まじりの天の川、よかったです。
(審査委員長からのコメント)
この写真は凄いね!どうしたらこんなふうに撮れるのか、教えて欲しいくらい。人物と周囲の海岸、それに天の川との一体感は凄い技術です。宇宙そのものを感じさせて目が眩むようです。
よーいどん!

『よーいどん!』

撮影者
沖山 博
場所
鶴岡八幡宮(七夕祭)
(撮影者のコメント)
七夕飾りが、風にそよいでいます。右に左にと揺れるのをながめていたら、とつぜん、水泳のように泳ぎだしました。神様もにこにこしながら見ていたに違いありません。
(審査委員長からのコメント)
八幡宮の瓦屋根を包み込むように森の緑が迫り、その上を七夕の飾りが動いてる。ふと見上げた時に突然こんなふうに動き出したら、思わずシャッター切ってしまうよね。撮影者の心の動きがそのまま写真になりました。
初陽に向かって

『初陽に向かって』

撮影者
松並 直人
場所
鎌倉高校前駅(江ノ電)
(撮影者のコメント)
初日の出を待つ鎌倉高校前で、まるで朝日に向かって走っていくような江ノ電を撮りました。
(審査委員長からのコメント)
色味を強調しているのだろうけど、それにしても美しい。誰が見ても文句なしの美しさだ。コメントにあるように光に向かって疾走する江ノ電が、えっ、江ノ電てこんなにカッコいいんだと思わず唸りました。
小雨の由比ガ浜通り

『小雨の由比ガ浜通り』

撮影者
中沢 賢治
場所
由比ヶ浜通り(菊一伊助商店)
(撮影者のコメント)
由比ガ浜通りのお店の古い看板です。小雨の降る日の情景です。
(審査委員長からのコメント)
何でもない、気にしなければ通り過ぎてしまう看板。撮影者の優しさが画面に溢れてる。シルエット気味にした小鳥のフォルム、顔と嘴を包み込まんばかりに赤いライトが写ってる。しっとりした空気が写っているから、魅かれるのです。
朱に染まる帰り道

『朱に染まる帰り道』

撮影者
菅原 節子
場所
材木座海岸
(撮影者のコメント)
いつ訪れても素敵な夕日の鎌倉の海 光に導かれて橋を渡る人に心がときめきました。
(審査委員長からのコメント)
鎌倉をテーマにしたら必ず見る場所ですね。季節と時間がドンピシャで狙い通り。どうでしょうもう少し引いて撮ったらスケールまで写ったのではないかな。橋の上を歩く人も一工夫あってもいいね。
導きの神 海へ

『導きの神 海へ』

撮影者
漆原 真美
場所
材木座海岸
(撮影者のコメント)
材木座五所神社の乱材祭での一コマ。猿田彦命が行列を先導し海に着いた時に、何故かホッとした表情に見えました。海を見つめて皆の大きな願いを背負って道案内しているようでした。
(審査委員長からのコメント)
天狗、実は猿田彦命のお顔を真横から撮ったことで、ギョロリとした面の表情や鼻の長さを実感して有り難みが増してきます。画面の切り取り方が明快で、わかりやすい。奥の人物の顔と被ったのが少しもったいなかった。
七里ヶ浜・浪裏の富士

『七里ヶ浜・浪裏の富士』

撮影者
後藤 伊佐也
場所
稲村ヶ崎
(撮影者のコメント)
寒風の中、岬の岩に打ち上がる白波の彼方、孤高の富士が今日も佇む。
(審査委員長からのコメント)
北斎の「神奈川沖浪裏」をイメージしたのかな。出来れば波にもフォーカスを合わせて欲しかった。波の近くで撮れるのならこれより焦点距離を短く、レンズの絞りを入れる。シャッタースピードは速くないと動きが止まらないので、感度を上げる、ですかね。
船祝い

『船祝い』

撮影者
佐々木 花恵
場所
腰越漁港(船祝い)
(撮影者のコメント)
初めて腰越漁港の船祝いに行きました。色鮮やかな大漁旗と日の丸と富士山、新年らしくめでたい気持ちと日本っていいなぁと感じました。
(審査委員長からのコメント)
富士山、日の丸、画面いっぱいの大漁旗。賑やかはわかるけどこれだけ見てるといったいどうなってるの、と思ったら、画面下に「第七蒼信丸」の文字がある。船の上とわかったら、状況が見えてきました。いやあ、ほんと日本ていいなぁですよね。
感謝・焔へ帰す。

『感謝・焔へ帰す。』

撮影者
石田 透
場所
荏柄天神社(筆供養)
(撮影者のコメント)
荏柄天神社での筆供養の一コマです。 一年、又は数年使わせてもらった筆に感謝の気持ちが有り、焔へ帰す そして又新たにスタート出来る事への祈りが焔となって上昇していくような  ひとつ一つの筆に焦点を当てて見ました。
(審査委員長からのコメント)
荏柄天神社の筆供養。筆に焦点を当てたことで、単純な説明写真から脱しました。欲を言えば、焔の存在が魅力となるような撮り方も工夫出来るとさらにレベルアップします。主役は筆、準主役が焔でしょうか。
晩秋の静かな朝に

『晩秋の静かな朝に』

撮影者
岡本 芳隆
場所
円覚寺
(撮影者のコメント)
晩秋の頃、紅葉が綺麗でした。朝のお勤めでしょうか? お坊さんの足早に歩く草履の音が静かな朝の境内に響きます
(審査委員長からのコメント)
紅葉をメインに考え、画面に小さく僧侶を配したことで、意図が伝わります。動きのない画面を魅力的にしてるのは僧侶の足です。階段を上がる瞬間を捉えたので、コメントのように草履の音が聞こえるのです。
浜の凧揚げ

『浜の凧揚げ』

撮影者
郡司 珠子
場所
材木座海岸
(撮影者のコメント)
一人で揚げるのは少し難しい大きさの凧。風の様子を見ながら、材木座海岸に「鎌倉」の文字の凧が揚がった時の爽快感。青空に赤い凧が映えます。和凧の伝統を浜で楽しんだ一日。
(審査委員長からのコメント)
画面の中では小さく写っていますが、長く伸びた足、凧を操る紐の数から想像しても、デカい凧だとわかります。雲一つない青空に真っ赤な「鎌倉」の文字凧が上がり、何の説明する必要すらない爽快感。青空を広くとり、凧を小さく中央に写したセンスに拍手。

総評

毎年言ってることだが、応募してくる写真のレベルが毎年アップしてるのです。またか、と思ったかもしれませんが、本当の事だから仕方ない。理由はわかりません。機材の進歩が一役買っていることは間違いないでしょうが、それだけではありませんね。写真を見た私の感想では、応募してくる皆様の鎌倉を愛する気持ちが素直に写真に写ってきたからですね。ことさら凄い場所や珍しいことを探す必要はないのです。写真を撮るあなたが本当に綺麗だな、とか楽しいな、とか動いた気持ちの分だけ写真に撮ればいいのです。撮れば自分の感動が写っているかどうかわかります。もし気に入らなければなぜ写らなかったのか理由を考えましょう。大事なのは動いた気持ちを忘れないことなのです。

十文字 美信